藤沢アミーチクラスレッスン
日曜日の朝10時半から
藤原歌劇団の藤沢アミーチクラスの授業の講師を
やらせて頂いています。
もう2年くらい経ちます。
授業はオペラの重唱を歌う。
こちらが曲を決めてパートの足りないところは
講師が助演で歌います。
偉そうに講師とか言ってますが
僕の教えられる確実な事はありません。
経験上やこれまで僕がやってきた
発声など自分だったら
こう歌うとか、こうやって歌ってきたと
示す感じです。
数学だったら答えがあります。
国語も答えがあります。
でも歴史は答えのようで答えでは最近ありませんよね。
西郷隆盛の写真は実は違うとか、
鎌倉幕府はいい国作ろうではなかったとか、
そうやって習ってきて今ひっくり返される事がたくさんです。
歌はどうでしょう?
伝統あるものですが、僕は正解は無いと思っています。結局好き好き。テレビに出てる人、本に載ってる人、たくさん本番をやってる人それぞれ歌い方は違います。でもそうやって露出の多い人は
何か惹きつけるもの、努力の成果を出せてるなど
魅力があるのでしょう。
世界で人気のある人もたくさん歌ってる人も
全ての人に認められてるという事はありません。
そんな歌の世界での先生をやってて、
伝えられる事は経験です。
指揮の尊敬する先生も経験に勝るものはない、
とずっと言っていましたし、僕のイタリアの
歌の師匠は歌はこうやって歌うのだ!
と言ってレッスンでは歌い方をずっと示してくれていました。
なので僕もそうやって少しでも伝えられたらと思いながら先生をやっています。
今日、生徒さんから質問で、楽譜に書いてある
演技のト書きはここでこうするんですよね?
とありました。たしかにそうやってきたのでしょう。そして
でもyoutubeなどでオペラ見ても誰もやっていないんですよね。
そうなんです。演出家によってやらない事もあります。
時代は変化してるので正解はないですよね。
今日は病欠などで男性だけの授業でしたので、
発声から曲まで、一緒に歌って聞いてお話しして
とても充実しました。