湖上初稽古
始まりました。
春に毎年ある通称西尾塾。
僕はここで、ベルカントのレパートリーと、
声の限界を整えて貰ったと言っても過言ではありません。どれだけの作品をやったでしょう。
オテロ、湖上の美人、エルミオーネ、ロベルトデヴリュー、清教徒。単発の重唱は
フランスもの、イタリアものとマイナーなものばかりですが、凄いやつばっかり。
出来るところを全部やる、ハイライトを
やりましたが、今回は全曲。
なんといっても難しい。
アジリタは今回、本当によく練習した
つもりでしたが、いざ合わせに入ると
全然機能しませんでした。
それでも押し寄せてくる音楽にのせられて、
なんか楽しかったです。
今回初めて歌う部分、
レチタティーヴォがかなり増えました。
これも慣れが必要でした。
家で一人で練習して、だいぶ出来るように
なってると思ってましたが、まだまだでした。
今回、共演させて頂く、
テノールの中井亮一さん。
ロッシーニはやっぱり中井さん。
山口県出身。同郷で歳は僕とひとつしか
変わらずですが、今日歌われてるのを聞いてると
やっぱり経験が違うなと心から思いました。
とてもきちんとしてる。
僕は何となく。
こんな凄い方と一緒に歌える機会はとても
ありがたいので、じっくり見て、聞いて
楽しくやろうと思います。
まだ今日は最初でしたが、自分の歌う部分は
もちろん、他のキャストが歌ってるのを聞いて
いるだけで満足でした。
最近、良いもの、楽しいものを聞くのが
落ち着いてる感じです。
本番は5月。稽古で掴んだものを生かして、
本番まで突っ走ります。
