岡坂弘毅 オペラ歌手

オペラ歌手岡坂弘毅が気になった事

動く

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クオーレ。今年も楽しく歌わせて頂きました。

そして12月にはインフィニートも予定があります。

 

ありがたい。

 

インフィニートの練習が今日ありました。

前田さんがたくさんの曲をまとめてくださり

ほぼ演奏予定曲も決定し、楽譜も揃えてくださいました。

 

今日、その予定曲を全曲歌いましたが

皆様とても上手。それはインフィニートが始まった時からずっと思ってます。お話も上手。

真面目。

 

そして今回特に思ったのが

英語の曲も上手。

 

僕、英語苦手。

 

まともに読むのも厳しいくらい

馴染みがないです。

 

もともと勉強しないタイプでしたが

イタリア語はイタリアに行って凄く集中して

日常生活は平気でした。

 

やればできる。でもやらなきゃできないタイプ。

 

最近、いろんな情報を取り入れようと

スマホでニュース類、ブログなどたくさん読んでます。

 

通訳アプリや機械ですぐ対応できるものがたくさん出てます。

それがあるからといって自分が話せるようになる訳ではありません。

 

アメリカ映画を凄い量見てます。

でも字幕を見てるので発音を注意して聞いてません。

 

今回のインフィニートは英語の曲も結構あります。

そして前田さんと今回のクオーレで一緒に動いてましたが、カナダ人、イタリア人と話す機会があり

カナダ人は英語

イタリア人はイタリア語

で普通に話していました。

 

前回は本番中にお客様と英語で話してるし。

ある時はかかってきた電話で英語で話してるし。

 

多彩!

 

ただただ凄いと思いました。

科学が発達して情報を得る為に調べる。

やり方をすぐ知る事が出来る。

 

でも結局、調べてやらなきゃ身につかないし

助けるものはあってもそれが無くなれば

何もできない自分でした。

 

何かしなきゃです。

 

 

 

ボエームです

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こちらも稽古が進んでます。

ロドルフォ役。

 

大学で歌を始めてパバロッティに憧れて

何度も聞いたロドルフォのアリア。

何も知らずに勢いと憧れだけで

歌ったアリア。

 

パワーで出たハイC。

 

この音が出るだけで凄いと思っていた大学時代。

 

その後いろんな先生に会い、

イタリアでは僕は軽いテノールだと知り

全くイタリアでは歌いませんでした。

 

日本に戻ってからは演奏会でアリアや重唱を

やる機会が増え

レパートリーも関係ない感じに。

 

パルピニョールでたくさんの市民オペラに

出させて頂き、藤原歌劇団の本公演にも。

 

ハイライト公演はかなりの回数を歌った

ロドルフォ役です。そしてパルピニョール役もかなりの回数。

ついに初めて全曲です。

 

思い入れのあるオペラというわけではありませんが

でもテノールをやってるなら一度は全部

歌ってみたいと思える作品かな。

 

今までは全曲演奏の時、合唱やパルピニョールで

稽古は見るものの、本番は殆ど楽屋にいる役でした。

 

きっと大変なんだろうな。

アリアだけをコンサートで歌うなら

何とか良い感じに持って行けても

最初から歌ってアリアを歌うのは

色んな思いがあるんだろうな。

いつもの感じでは歌えないかも。

 

なんて色んな想像をします。

 

ユーチューブでもたくさんの映像が上がっているので、たくさん見ます。

 

そして最後はやっぱり泣きますね。

 

見ている時は

最後にロドルフォが

 

ミミー!

 

と歌うところで泣けてましたが

歌うと

 

ミミが

高かったでしょ!

 

うわ!僕は買ってあげられなかった。

 

と言うところで泣けます。

 

そしてハイライト公演でやってる時も

本番はそのシーンで泣きそのまま終わります。

 

新しい事が入ってくるこの公演。

良いですね。

魔笛考え中

魔笛の事を考えてます。

 

どのオペラでも

例えばどんなドラマでも

何ならドラえもんの映画にも

辻褄が合わない事ってあります。

 

以前、横浜ビールでこうもりをやった時に

こうもりも僕らの経験値では

人間関係とかセリフ、歌詞など分からない事だらけでしたが、正木さんの発想と演出により

スッキリと本番をむかえることが出来ました。

 

今回魔笛。僕も奥さんもそんなに魔笛をやった事はありません。歌詞を書きセリフを書き

今日、順番に必要な道具や流れなどを確認して行きましたが後半引っかかりました。

 

となるとセリフを上手に使って

話をわかりやすく繋ぐ。

 

ノーカットでやってても

ん?

となるのでここはしょうがないです。

 

という事で結構考えてとりあえずはつなげました。

後は稽古が始まってから出てくる謎を

皆さまと解決して行くかなと思ってます。

 

それを考えるのも楽しいですけどね。

 

基本は魔笛の歌詞をくずさず

言葉と行動を合わせて嘘がないようにする。

僕はできればどっちから出てきたとか

どっちに城があって森があってという

歩き方も揃えたい人。

 

でも舞台の形などで無理な時は

どうにか前後とかで分けたり。

 

やってみないとわからないですけど

こうやって稽古に突入して

共演者の皆様とまとめていきます。

 

そう考えると

昔のドラえもんなんて

秘密道具で解決できない事はないです。

スモールライトを取られても

ガリバートンネルで大きくなれるし、

タケコプターの電池がきれても

飛べる道具はたくさんあります。

 

それでも面白いから良いのですが

お客様にあまり考えさせないものを作りたいと思ってます。

 

今月末からソリストも稽古始まります。