岡坂弘毅 オペラ歌手

オペラ歌手岡坂弘毅が気になった事

初めて歌ったロッシーニ

チェネレントラの稽古でした。

僕は軽い声でロッシーニベッリーニ

ドニゼッティのオペラを歌う事が多いです。

 

でも歌を始めた頃はパヴァロッティに憧れていたので、ボエームや、リゴレット、トスカなどのアリアを一人、練習室で歌っていました。

 

イタリアに留学していた時に

軽めのものをと言われ

セビリアの理髪師チェネレントラ

のアリアを初めて練習しました。

 

音も多いし難しいし、ただ喉の強い若者で

高い音が気合いで出せるだけの歌で

全然歌えませんでした。

 

でも、まずは自分の一番軽い声を知る事だと言われ

納得し、ロッシーニのオペラをたくさん聞いて

たくさん歌いました。そして、チェネレントラのアリアをイタリアの本番でやり、本番に出した事で

ロッシーニ楽しいな!

 

となりました。

なので今日思い出しましたが、僕の初めての

ロッシーニの本番はチェネレントラのアリアです。

 

とても若い時にやったので、いつでも歌えるくらい

良く覚えています。

 

でもアジリタは練習しないと戻りません。

 

最近は湖上もやっているので、割とまわってるかな。

 

8月末の本番ですが、今日、全部立ちがつきました。

 

これからの稽古で変わると思いますが

これからが稽古の本番ですね。

 

団体のやる気がやっぱり今日も凄かったので

気合いでアリアも歌いました。

 

素直に楽しかったです。帰りの電車は

イタリアでロッシーニを歌い始めた頃を思い出し

朝からCDを聞いていた

あの頃の部屋とかも浮かんできました。

 

初心を思いました。

 

あの頃の気持ちと、今の経験を、合わせて

楽しい本番にします。