岡坂弘毅 オペラ歌手

オペラ歌手岡坂弘毅が気になった事

どう思いますか?

どう思うでしょう。

 

オペラに行ったら何を求めるでしょう。

総合芸術とか言いますが、僕は断然

 

歌が聴きたい。

良い声が聴きたい。

ワクワクする、感動する音楽が聴きたい。

 

自分が歌手だからと言うのもあります。

 

人それぞれ注目する所は違うでしょう。

 

綺麗な舞台や美しい照明、

それらを歌より期待してオペラを見に行く人もいるでしょう。

 

まあ、でも僕は歌、声、音楽を

聴いて感動したいので、言います。

 

マジで歌を邪魔する演出はいらん。

 

歌い手目線で、アリアの時に

歌っている歌手以外の事が目立ったり、

要らない音が鳴ったりマジでいらない。

 

そこでアリアを歌うのにどれだけの集中と準備と

経験とをしてきたと思ってるんだ。

 

緊張感と来ている人の期待と

沢山のものを背負って、そのひとつのアリアを

歌う。重唱も一緒に歌う人とオケとのバランスや

感覚を研ぎ澄まして息を合わせる。

 

その時に他に目を向けさせる変なサービス

精神は本当に邪魔です。

 

本当に素晴らしい演出は

そのオペラの聞きどころをきちんとお客様に

聞かせるために、歌手が歌いやすい、

お客様をその音楽に引き込むものでしょう。

 

僕はそう思います。

 

変な小ネタや読み替えで、辻褄の合わないものを

増やして、珍しさや奇をてらったもので

お客様に

どう?新しいでしょ?

すごい考えでしょ?

 

とか演出の自己満です。ただの邪魔。

そこに沢山の時間とお金をかけて

沢山の人を巻き込み、本番を見せて

結局、歌が上手くいかなかったら

歌手のせい。

 

意味がわからない。

 

今はただでさえ、コンテンツが多く

時間を使ってもらえるものがシビアになっている

時代なのにそんな邪魔で、自分が期待しているものに辿りつかないかもしれないオペラの本番を見たら

次から期待しない。そして、行かない。

 

と大まかに書きましたが

細かく言いたい事は閉まって、

自分がやりたい事をやります。