岡坂弘毅 オペラ歌手

オペラ歌手岡坂弘毅が気になった事

気合いと根性のチェネ稽古

8月にやらせて頂く、チェネレントラの稽古が夜にありました。

昼間はちょっと本番で、割と早くに終わったので一度帰って、落ち着いて夜から参加しました。

 

チェネレントラの王子の役は割と高い音があります。久しぶりにきちんと声を出そうと、行く前にお家で発声をしましたが、音が高くなると腰にきます。

 

まあでも出して行くと大丈夫な感じになって来ました。

 

行きがけの電車はきちんと座れましたが、

長めに座ったので立つ時苦労しました。

 

みたいに、良い時と痛い時を繰り返しながら現場に入ると、みんな知っててとても気を使ってくれました。

 

立ち稽古でしたので、動きますがひねったり、

振り向いたりするのが不安。

 

そして、高い音も不安。

 

そんなでしたが、やって行くと楽しくなって

気合いで歌ってしまいました。

 

それ以上に気合いと根性を感じるのが

今回ご一緒させて頂く方々。

 

先生の立ちを楽譜にどんどん書いて、

表現をし、何も落とさないぞ!

という気持ちと全力で楽しむ気持ちが

バリバリ伝わってきます。

 

そして、このまま本番まで行く団体なので、

終わる時には毎回、すごい達成感を貰えます。

 

先生がきちんとされている方なので、

演出に嘘は無いし、その範囲で足される

小ネタや表現もすんなり受け入れられます。

 

僕は最近の読み替えや現代演出は嫌いで

やる方も受け入れられない部分があるし、

見ても感情移入ができないし。

 

好きな方もいるとは思いますが

僕のお客様でそれが好きな人はほぼいません。

 

その気持ちがすんなり受け入れられるので

楽しく歌う事が出来ています。

 

大きい舞台でオーケストラで、

立派な人たちが出るのはさぞ素晴らしいとは思いますが、小さな舞台でもきちんと練習して、

凄いテンションでやる本番も良いと思ってます。

 

僕も早く腰を治して

その気合いと根性にのろう。