セビリア稽古 立ち開始
本日、立ち稽古開始しました。
大雨の中皆様、きちんと来て稽古に集中して下さりました。
驛の食卓で行われるオペラ。
動けるスペースはとても限られていますが、
これまでの10回何とかなってきました。むしろ
お客様と近くてかなり好評です。
今回は驛、初ロッシーニ、
セビリアの理髪師、場面の転換は少ないものの、
入ってくる場所や必要な机、椅子の配置確認などをして、突入。
僕は演出家ではないので、僕主催のオペラは
僕の経験とあとは出演者に任せてます。
経験が少ない若い歌手でもどうしたいというのがあるし、信用しているので出ハケと置いてあるものをきめたら、あとは大体フリーです。
みんなのびのびやってくれて、詰まったところで
動き安い様に確認します。
そりゃーきちんとした演出家がいらしてくれて、
いろいろ決めてくれて、道具や背景や気持ちの整理など全体を通して作ってくれればまた一つ良いものになるとは思いますが、今のところうちでは無しです。
僕は演出家のいるオペラもいないオペラも
いろいろやらせて頂いてます。コンサートなどの重唱もいろんな方と本当にたくさん歌わせて頂いてます。コンサートですのでもちろん演出家はいません。自分の中でその事がとても大きな経験になっています。
というのは訳もわからずで相手の投げてきたものを受ける。こちらがどうしたいというのを投げて、
どう受け取ってくれるかを見てまた投げたり、
相手から投げられたものを受ける。
そのやりとりがとても大切だと今のところそう思ってます。
そんな直感なやりとりが好きです。
そして、それを見ているのも好きです。
驛というとてもお客様が近く、限られたスペースなので、その中でどうやりとりするかを直接やり合うのがとても気に入ってます。
若い歌手とたくさんの経験を持つ歌手が投げ合って
てでてくるものを感じたいと思っています。
演出家がいたらそれができないという訳ではありません。僕が無しでやってきた事が多いので今は
そうしてるだけです。
壁を作らず思い切って、作品を楽しめればと思います。